もくじ
自己啓発の手段は様々
自己啓発とは
社会人になると「自己啓発」という言葉を耳にすることが多いかと思います。
自己啓発とは自ら課題を見つけ、自ら学習することをいいます。
自己啓発といってもその種類は人それぞれです。
例えば、ビジネスの基礎として必要なコミュニケーション能力や業務遂行力もあれば、
語学力など必要な各種専門知識、技能の学習があります。
また、ビジネスでなくても、目標到達のために必要なテーマを持ち、自分自身を高めるもののであれば、それは自己啓発と言い、ご自身のキャリア形成においても大きなプラスとなります。
いろいろある。自己啓発の手段
自己啓発は様々な形で高めていくことができますが、テーマはそれぞれあっても、一般的に知られてる手段は以下のようなことではないでしょうか。
・読書
・インターネット
・セミナー
・人との出会い
・個別のコーチングやコンサル
ひとりで学びたい場合は本を読んだり、すぐに知りたい場合はインターネットで情報を得るなど、テーマはもちろん、その時々によって自己啓発の手段は異なります。
課題が明確な方や、読み聞きだけで学ことが苦でない方は、その課題に沿ったセミナーや読書、インターネットを試してみましょう。
自己啓発で陥りがちなこと
学んだことが実行できない
自己啓発で陥りがちな最も多いパターンがこれではないでしょうか。
本を読んだ後や、セミナーに参加したあとはその内容を覚えていて「よし!今日から取り入れよう!」と思っても、結局やらなかった、そもそもやり方や考え方を忘れてしまうことはよくあることです。
自分にはそこまで必要なことじゃなかったんだと割り切ることができれば良いのですが、
無駄だったとネガティブに捉えてしまうのはよくありません。
「無駄なことに気づけた」と前向きに捉えましょう。
必要なことでも、やれない、続けられないことはあります。
そうした方はこちらのコラムをご参考ください。
目的が明確でない
一度無駄だと思ったテーマに再度取り組む場合は、手段を変える、目的を明確にする、学んだ後の行動の仕方を変えるなど、前回とは違った取り組み方をしてみましょう。
無闇に取り組もうとすると必ずと言っていいほど、自己啓発のセミナーや本から情報を得ることだけに満足してしまい、行動に落とし込めない「頭でっかち」や「自己啓発コレクター」に陥ってしまいます。
本を購入する前後、セミナー参加前後に一度「何のために?」と自分に問いかけてみましょう。
学習段階を把握しておくと便利
人は学習する際、5段階のレベルがあると言われています。
1.無意識的無能(知らないしできない)
あることに関して何も知らず、知らないということも知らない状態。
2.意識的無能(知っていてもできない)
あることに関して知識を得ていても、実践することができない状態。
3.意識的有能(考えるとできる)
… あることに関してある程度できるようになってきてはいるものの
まだ習慣化されておらず、それを行うためには集中力が必要な状態。
4.無意識的有能(考えなくてもできる)
意識しなくても自動的にあることを実践できている状態。
5.無意識的有能に意識的有能(どこからでも教えることができる)
あなたが無意識的に行えることを、意識して人に教えることができる状態。
ご自身がこれから学ぼうとするレベルはどれにあたるのか、一度確認してみましょう。
セミナーや本読みが苦手な人のための自己啓発の手段
それに、聞いたり読んだりするだけで終わってしまうこと、僕もよくあります・・(^_^;)
おすすめ!頭と身体に染み込む自己啓発の手段5選
これからオススメする自己啓発の手段は日常にもとりいれやすく、意識さえすればどんどん向上していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
お手軽度・・とりいれやすさを★で表しています。
効果・・・意識することでどんなことが身につくか、期待できるかを表しています。
具体例に初めて取り組む人は効果をあまり意識せずに、することそのものを楽しんでみましょう。慣れてきたら徐々に効果を意識し、力を伸ばしていきましょう。
【料理】
お手軽度・・・★★★
効果・・・・・段取り、工程管理、優先順位、アレンジなど
今すぐにでも取り掛かることができる自己啓発手段に料理があります。
初めて料理をする人は学習段階のレベル1を意識してみましょう。
料理に苦手意識のある人は、いきなり手の込んだ料理をするのではなく、
レトルトのカレーやパスタなど、即席料理に挑戦し、慣れてきたら、アレンジや全て手料理に挑戦していくことをおすすめします。
料理は食材の準備から洗い物までの工程に様々なビジネススキルが含まれています。たとえまずくても、どんなに簡単な料理でも、ご自身が全工程をやり遂げることができれば、必ず気づきがあります。
普段から「段取りが悪い」と周りから指摘される人は簡単な料理を繰り返し実践してみましょう。
いきなり毎日すると疲れてしまいますので、休みの日に意識して作ってみるのもいいですね。
【家事】
お手軽度・・・★★★
効果・・・・・マルチタスク、優先順位、時間管理など
洗濯、料理、食事、風呂、部屋の簡単な片付けなどなど。
家事や食事など生活に必要なこと全般はすぐにでも実践できる自己啓発の手段です。
例えば、仕事が終わり、家に着いてからを想像してみてください。
寝るまでにある時間は3~4時間の間に、いくつの家事ややるべきことがあるはずです。
しかし、それらはひとつひとつ時間を区切ってこなしていては時間が足らないかもしれません。
帰宅後、まずは洗濯機を回し、回している間にお風呂を入れ、入れている間に、料理の準備をしていく。料理中の待ち時間の間に、洗濯物を取りこんで・・など
こうした同時並行に物事を進めていくことをマルチタスクといいます。
これは仕事に置き換えることもできます。
例えば、朝、相手の意志や決定が必要なメールを先に送り、返事を待っている間に、自分がしなくてもいい業務を誰かにふる。その間に自分しかできないこと、自分が動かないと進まないこと、緊急性の高いことを優先的に進めていくなど、
業務を同時並行に進めていく。昼頃に相手のメールがくれば、その要件にとりかかる・・。
こうした普段何気なくこなしている家事の進め方を意識すれば、
仕事においても非常に役立ちます。
一人暮らしの人は必然的に全ての家事をひとりでこなしていく必要がありますが、家族で暮らしている人は、あえて1日でもいいのでご自身で全ての家事をこなしてみてください。
仕事の進め方が大きく変わるはずです。
【日帰り旅行】
お手軽度・・・★★☆
効果・・・・・計画性、時間管理、トラブル対応、目標設定と達成、行動力
自己決定など
お手軽度は少し下がりますが、その分、自己啓発の手段として意識したときの効果は抜群です。
ひとり旅でも誰かと一緒でもどちらでも大丈夫ですが、誰かと行く場合は、ご自身が中心になって進めていくことが大事です。
計画性や時間管理は何も事前に考えてすることだけではありません。
これらが苦手な方は行きたいときに無計画に行くのももちろん大丈夫です。
どんなに無計画に始まった旅でも、実は旅先で自然と計画性や時間管理は養われるのです。
スマホで乗り換えの時間を見たり、次、どこに行こうかなど、考え始めたりすることは立派な計画や時間管理のトレーニング。
反対に、事前にどんなに綿密に計画を立てても、実行しなければ意味がありません。
旅をしていると電車に遅れた。行こうとしていた目的地がイマイチだった。思いもよらない時間を食ったなど、たくさんの修正が必要になります。
こうしたことに慣れておけば、仕事においても実行しながら考える、修正するということの大切さに気づくはずです。
考えるだけで終わってしまう人にはオススメの自己啓発手段です。
【飲み会をひらく】
お手軽度・・・★★☆
効果・・・・・発信力、段取り、調査、自律性、コミュニケーションなど
人がいないと成立しないものなので、お手軽度は少し低めです。
飲み会でなくても、何かを自分から誘う時には必ず、ご自身の意思を伝える発信力が必要になります。
また、ひとり旅や旅行と違って、飲み会は行き当たりばったりだと、成り立たない場合がほとんどではないでしょうか?
幹事になった場合、参加者をとりまとめ、お店を予約し、集合時間や場所などを連絡するなど、段取りが肝になります。
何も会社の飲み会や合コンなどのハードルの高い幹事をする必要はありません。
気心の知れた友人を一度、「おもてなし」の気持ちをもって誘ってみましょう。
いつもの飲み会が、自己啓発につながる手段に変わるはずです。
【山登り】
お手軽度・・・★☆☆
効果・・・・・課題発見、セルフマネジメント、リスクマネジメント、自律性、
決断力、計画性、行動力、工程管理、優先順位、目標達成など
山登りといっても、本格的な登山だけではなく、ハイキングでもできます。
近くに山がない人にとっては少し、手間がかかるかもしれないことや、最初は準備などに面倒くささを感じるかもしれないので、手軽度は低いかもしれません。
しかし、自己啓発の手段としては他と比べてもダントツで汎用性が高く、仕事、キャリア、進路選、普段の生活など、様々な場面に役立つスキルが身につきます。
特に課題発見は先ほどご紹介した学習の段階の最下部「分からないことが分からない」人におススメです。
仕事においてなぜか、できないと評価される、自分でもできないことがわかっていても、一体何が原因なのかわからない場合があるのではないでしょうか。
そうした時、山登りを準備から実行、山頂に登り、下山してみましょう。
これは私が運営しているやまキャリにおいて、様々な方に体験してもらった結果から判明したことなのですが、実はこうした山登りの一連の工程において、ミスしたり、イライラしたり、面倒だなと思ってしまった部分がその人にとっての「課題」で、仕事においても共通している部分が多いのです。
反対に、ご自身の仕事で得意とすること、仕事の進め方が山登りにも反映されていることがあります。
ご自身の強みをさらに伸ばす自己啓発の手段としても山登りは活用できます。
低くて手軽な山で大丈夫です。
ハイキングや登山を楽しむことを前提に、ぜひ、自己啓発の手段として活用してみましょう。
自己啓発って「学ぶ」ことだよね?
経営について学びたければ、自分が経営者になったつもりで、今の仕事の課題とさらに成長させる具体的な方法を職場で実際に試してみればいい。
自分が意識さえすれば、自己啓発の手段は無限に拡がるんだよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は自己啓発の手段にはセミナーや本以外にも様々なことがあることをご紹介しました。
ご自身の好きなことや、日常の行動から「学べること」を意識してみましょう。
【自己啓発とは】
自ら課題を見つけ、自ら学習すること
何かを学びたいと思った時は「学習のレベル」を確認すると便利
【今回ご紹介した自己啓発の手段】
1 料理・・・・・段取り、工程管理、優先順位、アレンジなど
2 家事・・・・・マルチタスク、優先順位、時間管理など
3 日帰り旅行・・計画性、時間管理、トラブル対応、目標設定と達成、行動力
自己決定など
4 飲み会・・・・発信力、段取り、調査、自律性、コミュニケーションなど
5 山登り・・・・課題発見、セルフマネジメント、リスクマネジメント、
自律性、決断力、計画性、行動力、工程管理、優先順位、
目標達成など
【自己啓発の手段は無限に拡がる】
自己啓発は自分が意識さえすれば、セミナーや本読み以外でも仕事、遊び、
趣味など様々な手段で行える。