モチベーションが上がらないんです。
モチベーションはね、上がらなくてもいいんだよ
恒常。つまり、つねにその状態にいたがることなんだ。
暑くなると体は汗をかいて体温を下げようとするし、
寒くなると身体を震わせて体温を上げようとする。
人の体温が常に一定なのはそのためだよ。
褒められたり、怒られるなど、周りの影響によって
意欲が出てきたり反対になくなったりすることもあるけど、
感情や意欲の浮き沈みは必ずある。
けど、ひーさん。周りの影響や生理現象で浮き沈みがあるのは分かったけど、
実際下がっているときにどう対応すればいいの??
やる気がないときがあっても別にダメなことじゃないんだ。
仕事を進めなければならないことだってあるはずだ。
この仕事でやる気がでない状態が続いてることがすごくしんどくて。
やらなきゃいけないことが分かっててもできない自分も嫌で。
意欲が下がっている=スイッチオフ状態から
自分の行動や考え方で、意欲を上げる=スイッチオンにする方法だ。
うん、じゃあ「やる気スイッチ」の解説と見つけ方をお伝えするよ~。
仕事でやる気が出ない。でも動かないと行けない時にオススメです!
もくじ
「やる気スイッチ」って何??
やる気スイッチとは
気分に左右されずに行動するための自分だけのスイッチです。
前述したように、やる気はある時とない時が繰り返されます。
ですので、やる気がないこと自体は誰にでも起きる現象で、
ダメなこと、ネガティブなことではないのです。
しなければいけない用事がなければ、やる気のない状態に
身を任せて、またやる気が出るまでじっくり待つということも方法のひとつなのです。
例えば1週間の仕事が終わった翌日の休み。
何もしない、何もする気がない状態になることは当然です。
仕事で気を張り続けていた(やる気が出ていた)状態が
休みで気が緩み、一気に下降するのは自然な現象です。
大切なことはこうした現象に対して
「ああ・・今日も1日結局やる気でなくて何もできなかった」と
悲観するのではなく、
「ああ・・今日も1日やる気でなくて何もしなかった。ゆっくり休めた」と
しっかり休めた自分を褒めてあげることなのです。
しかし、実際の日常では、
仕事に行かなくてはいけない。
今日中に買い物に行かなくてはならないなど、
ご自身のやる気のあるなしに関わらず
やらなくてはいけないことがたくさんあります。
そうした時にあなたにとって気分に左右されずに動けるようになる「やる気スイッチ」が
なんなのか、把握しておくことはとても重要になるのです。
では一体、どのようにして、
あなたにとってのやる気スイッチを知ることができるのでしょうか。
人や状況によってやる気スイッチは異なる。
自分に最適なスイッチを把握してみよう。
見つけてみよう!あなたのやる気スイッチ
やる気スイッチの見つけ方はズバリ!
「やる気が出ていた日の行動を書き出す」
これだけです。
「原因と結果の法則」という考え方が古くからあります。
これはものごとの結果には必ず原因が存在するという法則です。
今回は「やる気が出ていた日=良い結果」からその原因を探し出し、
今後のやる気を出すスイッチに取り入てみましょうという提案です。
それでは、具体的な方法をお伝えします。
必ず紙に書き出して目に見える状態にしましょう。
手順1 自分の調子が良かった日を書き出してみよう
できれば最近のことを箇条書きして思い出してみましょう。
先日セミナーを実施した際に、参加者の方が発表してくださったことを例に挙げてみます。
(例)
・朝いつもの時間に起きて、午前中勉強会や身体を動かしたら1日スカッとしていた。
・美味しい食べ物を食べた。
・朝から仕事の準備、掃除、洗濯をこなしてから時間通り出発したら後々の用事が
全てうまくいった。
・ネットショッピングで、ずっと買いたかったものを買った
などなど・・
こんな風に、「そういえば・・あの日なんかいい感じに行動できたなあ・・
気分良かったなあ」と思えたことを1~3個ほど簡単に書き出してみましょう。
手順2 その日の行動をもっと書き出してみよう
次に手順1で書き出したことをもとに、その日、他にしていた行動を
思いつく限り書き出してみましょう。朝から順を追っていくと書きやすいですよ。
(例)
【朝】
・朝○時に起きた。・ぐっすり眠れていた・目覚まし時計なしで起きていた。
・朝ごはんを食べていた・暖かいコーヒーを飲んでいた・晴れだった
などなど・・
【昼】
・昼食後、仮眠をとった。・散歩にでかけた。・頭を使わない単純作業をしていた。
・ガムを噛んでいた。・外に出たくなるような服装を部屋の中でもしていた。
・人と軽く話す機会があった
などなど・・
【夜】
・○時に帰宅していた。・夜○時に寝ていた。・外食せずに料理を作って食べた
・軽いストレッチをしていた・日記を書いていた
などなど・・
調子が良かった原因は自分で気づいていないことが多い。
一見関係のなさそうな毎日しているようなことも含め全て書き出すことが大事。
手順3 やる気スイッチを書き出してみよう
最後に手順2で書いた行動の中から、日常で効果が出そうか予想し、整理してみましょう。
候補は大体3~9個ほどが適当かと思います。
その理由は3つあります。
1 状況によって「やる気スイッチ」は異なるから
2 ひとつのスイッチでやる気が出なくても別の方法で試すことができるため
3 書き出しただけで、実際に効果があるかは試さないとわからないから
(効果がなければドンドン変えていっていい)
手順3には私が作成したフォーマットを無料ダウンロードできるようにしています。
部屋の目につきやすい所に貼っておくと便利ですよ。
よろしければお使いください。
やる気スイッチ書き出し用テンプレート
簡単に取り入れられ、時間やお金に負担がかからないことを取り入れよう。
(例)旅行に行く⇒準備時間やお金がかかるのでオススメしません。
この場合は旅行に行くことでやる気がでる理由を細分化してみましょう。
理由1:いつもと違う景色があるから⇒
(スイッチ)いつもとは違う道を歩いたり近場で行けるところに行ってみる
理由2:気分転換やひとりになれるから⇒
(スイッチ)行き詰まったら外にでる、ひとりの時間を最低1時間は確保する
補足 やる気スイッチを押すタイミング
やる気スイッチがひとまず完成です。
書き出したものを実践しながらご自身で効果を確認しながら、
自身の「やる気スイッチ」になりそうか調整してみてください。
やる気スイッチは押すタイミングも重要です。
オススメの目安を書いていますので、ご参考ください
・自分の部屋が汚くなったと感じたとき
・感情や気分が空っぽでも動かないといけないとき
・身体やこころのグッタリ感が長引いていると感じたとき
・夜、ネガティブな妄想がとまらなくなったとき
・1日の疲れが溜まっている夜
こんな状況になっていたら・・・
ぜひ、ご自身で書き出した「やる気スイッチ」を実践してみてください。
最後に・・最強やる気スイッチは睡眠
いかがでしたでしょうか?あなただけのやる気スイッチは見つかりましたか?
前述したようにやる気スイッチはその人や状況によって異なります。
しかし、ひとつだけ誰もが共通していると私が考える最強のスイッチは
「寝ること」です。
心身ともに回復をさせる根源です。
私自身20代の頃、激務によって身体を壊したうつになった経験があります。
そんな時に、改めて気づかされたことが睡眠の大切さです。
もし、あなたが様々なスイッチを作ってもなかなか効果がでない場合は
ぜひ、睡眠に関するスイッチをひとつ作ってみてください。
必ずスイッチは存在します。