職を転々としてる自分がどんどんダメなやつのように思えて。
このままだとずっとフラフラしてしまうように思えるんですよね
選択肢の拡がりと肌に合う職に近づけるコツを紹介しよう。
もくじ
転々と職を変えたことで得られるメリット
自分の得手不得手、好き嫌いが肌感覚で経験していること
突然ですが、あなたがこれまで経験した仕事と比べて、
今の仕事は好きな部類に入りますか?嫌いな部類に入りますか?
実はこの問いに答えられること自体が職を転々としている方の大きな財産になるのです。
例えばラーメンを食べる時を思い出してください。
ラーメンには色んな味があります。塩、トンコツ、しょうゆ、味噌などなど・・。
あなたはどの味が一番好きでしょうか?私の場合はトンコツ味なのですが、なぜトンコツが好きと言えるのかというと、塩はあっさりしすぎている、味噌ほどこってりしていないなど、これまでに実際に食べたことがある他の味と比べることができるからです。
ラーメンの味に関する情報は溢れかえっています。
ネットの評価や雰囲気で味の予測はある程度できるかもしれません。
しかし、それはあくまで誰かの知識や情報から得た予測であって、
自身の味覚や視覚といった五感で得たものではありません。
どんなに評判が良くても、自分の舌には合わなかった。
味は普通だけど、入りやすそうな店でリピートしたいなど。
自分が体験したからこそ得られる好き嫌いの基準は唯一無二で、
あなただから活かせる貴重な情報なのです。
これは職においても言えることではないでしょうか。
あなたは様々な労働環境の中で仕事を体験してきました。
それは何も職種や業務内容だけではないはずです。
価値観の異なる社風・人間関係・空気感・その仕事を中心とした
自身の暮らしぶりといった体験はあなたの進路選択の幅を拡げることも明確に絞ることも
できる、あなただけの天職選びや肌に合う暮らし方の基準となるのです。
もちろん、ひとつの会社を長年続けるということでしか得られないものもあります。
長年働いてきた中で気づいた人脈や、深い知識などがそれに当たるのではないでしょうか。
どちらの方が良い悪いの話ではなく、長年同じ会社で勤め続けてきた方でしか得られない
メリットがあると同様に、職を転々としてきたあなたにも人生に活かせる大きな財産があるのです。
職を転々としていると、これまで様々な環境や仕事で得た経験で
仕事や職場環境の好き嫌いや得手不得手を比較することができる。
今接客しているので、これを活かしてまた別の環境で接客の仕事をしたいと思います!
こんなケースもあるから知っておいてほしい。
職を転々と変えていくことによる失敗のケース
職を転々とすることはご自身の肌に合う職に近づく可能性を拡げたり、
進路選択を明確に絞れるメリットにもなり得ることを前述しました。
しかし、その中でも転職の失敗ではないかと思われるケースがあります。
それは同じ職種で短期間に何社も転職していることです。
職種とは言い換えると、特定のスキル・知識・能力が必要とされる作業の塊です。
例えば、販売であれば
基本的な販売オペレーションができる
商品が増えるたびにその知識を身につける
在庫の数を調べる
などがそれに当たるのではないでしょうか。
こうした作業の塊は会社によって、手法や商品が違っていても、
基本的な作業に大きな違いはありません。
もし、転職する理由がこれらの作業が苦手、あるいは嫌いということであれば
その仕事に適性が合っていないことになります。
こうしたことが理由であれば会社を変えても問題が変わらないので、
転職を繰り返し、同じような作業を繰り返すことになります。
同じ職種での転職の繰り返しは履歴書・職務経歴書では「ステップアップ」に見えるかもしれません。しかし、ご自身が本当にしたい仕事、得意な仕事でしょうか?
まだ自分でも気づいていない可能性を拡げるためにも、全く別の職種を選ぶことも検討してみましょう。
同じ職種・作業を何社も転職している時は特に、その作業の塊が得意なのか、
好きなのか、確認することで、失敗ケースを未然に防ぐことができる。
でも、苦手な作業やつらい作業をこれまで「してきたから」だけで選ぶ人は多い。
転職を考えるときは、これまでしたきたことだけでなく、全く違う分野に触れてみることも
大事なんじゃないかな?
自分の肌に合った仕事を見つけるためのコツ
では、こうした失敗パターンも考慮しながら、
自分の肌に合った仕事や働き方を見つけるためはどのような仕事選びをすればよいか、
そのコツをお伝えしたいと思います。
コツ1:前職(現職)と異なる仕事を選んでみる
前述したように、職種は特定のスキルや知識、能力といった作業の塊です。
まずはその作業の塊の中の時間の割合を書き出してみましょう。
例えば、あなたがシステムエンジニア(SE)でプログラムの修正を直す仕事を1~2年
していたとします。SE全てがと一概には言えませんが、
ひとりで黙々と作業することに時間の大半を占めていて、同じような作業に時間を割く
必要がある職種を選ぶことは同じような仕事を選んでしまっていることになります。
反対にSEの仕事の中で、
チーム内で進捗を共有しながら、分担して作業を進めるといったコミュニケーション能力や工程管理がちょっと得意かも・・と思えるなら、その経験が少なくても
接客や販売といった対人関係に時間を割く仕事、つまり異なる仕事を選んでみるのも
良いかもしれません。
コツ2:肌に合うかどうかを客観的に見極める。
もし、今仕事をしている、これから新しい仕事に就く場合はそれが自分の肌に合っているか短期間で見極める必要があります。
その際、大事なのは感情に流されずに客観的に見極めることです。
また、短期間に職種(作業の塊)の一連の流れを掴み、それに自身が集中できるかどうかを見極めましょう。
そのためには周りの評価や環境に関係なく、自分の中から楽しさや充実感を得られるかを見極めることがとても大切なんだ。
コツ3:働きすぎて退職した場合はいったん休む
疲弊している状態で前向きな進路や仕事選びを考えることはできません。
しっかりと休養をとって気力を取り戻してから行動していきましょう。
その際、休養の取り方を工夫することが大切です。
実は私自身、20代の頃に社内SEとして猛烈に働き、心身ともに病にかかったことがあります。退職し、一定期間休養をとる分には良かったのですが、財布の紐を締めようと、
家に引きこもりがちになったり、明日仕事行くこともないからと就寝時間が遅くなったりと、もともと生活リズムが悪かった仕事生活よりもさらに悪化してしまったことがあります。
これにより、前向きになるどころか、より一層後ろ向きになってしまったことがありました。休養を取り、時間が自由になった時は、1日1回は外に出る、就寝時間は一定にするなど、工夫をすることをおすすめします。
心が腐りにくくなるよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は職を転々としていることに悩まれている方は
肌に合った職を見つけやすいこと、その際に注意すべき点、コツをお伝えしました。
職を転々とされていることはご自身の強みにもなり得ます。
社会に出たばかりの20代前半は、特にご自身の肌に合った仕事にいきなり巡り会えることは難しいかもしれません。そんな時、職を転々としているご自身を後ろ向きに考えるのではなく、目の前の仕事が今後の進路選択の幅を拡げていくと捉え、集中してみてください。
その作業があなたにとって肌に合うか合わないかは、集中したときに始めて見極めることができます。そしてその見極めの力が、肌に合う仕事を見つけることになるのです。
ところで、色々職を経験することをなんでラーメンに例えたんですか?
トンコツだけに。
・実践で得た仕事の経験はどんなことでも、今後の進路に判断基準として役立つ
・似た職を転々と繰り返しているのなら、思いきって未知の職も検討してみよう
・自分の肌に合う仕事は必ずある。転々と職を変えていることに前向きになろう