先輩や上司から言われたことをそのまましてる感じかな?
自分ではちゃんと言われたことをしてるつもりなんです・・
もくじ
仕事で自分がないと言われる人が改善できる、
たったひとつのシンプルワード「なんのために?」
さて、今回のお悩みくんは仕事において、「自分がない」「主体性がない」「自分の意見がない」ことを改善する方法が知りたいようです。
実は自分がないことを改善する方法として、シンプルな言葉があります。
それは「何のために?」と疑問をもつことです。
たったこれだけです。
この考えを念頭においておくだけで、ご自身の意見や考えをもつことができ、
仕事が非常にやりやすくなります。
ではなぜ、「何のために?」と思うことが必要なのか、順番にお伝えしていきます。
相手が求めているのは主体的に考え、動ける人
周りから、指示を受けたときに、ただ言われた通りにするだけ、
会話をしていていると、なんでもかんでも相槌を打ってるだけのことってありませんか?
もちろん、言われたことをきちんとできることは素晴らしいことですし、
聞き役に徹する時、相槌をうつことそのものは間違いではありません。
ただ、それは数多くあるヒューマンスキルのひとつでしかありません。
ヒューマンスキルとは他者との良好な人間関係を構築・維持するために必要な能力や技術のことをいいます。
ヒューマンスキルには言われたことの意図を汲み取り、その意図にそって意見を述べたり、行動をするスキルもあります。
このスキルを身につけるためには、相手の意図を汲みながらも、
自分の意見やそのためにできる行動は何かをご自身で考える必要があります。
これを主体性といいます。
あなたに指示や依頼をしたい相手は、具体的な内容を聞いてほしい、やってほしいとと同時に「意図を汲んで、主体的に考え動いてほしい」のです。
ではどうすれば意図を汲んで、主体的に考え、動けるようになるのでしょうか?
その答えが「なんのために?」と頭の中で思い浮かべることなのです。
これ、なんのためにやるの?
主体的に動くコツは3つです。
1 なんのためにやるの?と意図を推測する
2 相手に意図を確認する
3 意図に沿って、主体的に考え、動く
この3つのコツを抑えことは主体的に動けるようになる以外にも様々なメリットがあります。
(メリット)
・意図の推測により、先々を見越した行動がとれるようになる
・意図の食い違いが防止できる。
・自分で考えられる人=自分の意見をもっている人と思われるようになる
・言われたこと以外にも+αの行動ができるようになる=自分で行動できる人になれる
3つのコツを抑えた例を挙げてみます。
(例)会社の先輩が「このリストに書いてある書類、1週間後までに揃えておいてくれる?」と依頼された。
この時、「何のためにこれらの書類が必要なのか?」「何のために明後日までなのか?」
「何のために自分にこの業務を依頼したのか?」など、「何のためにするのか」を頭の中で考えてみましょう。
「何のためにするのか」を考えることは相手の意図がなんなのかを自分なりに考えることにつながります。
1 なんのためにやるの?と意図を推測する
「何のためにこれらの書類が必要なのか?」
⇒ 得意先に渡すため?社内会議で使用するため?
それぞれの書類は何のために必要なのか?
「何のために1週間後までなのか?」
⇒ 私の業務で優先順位の高いものが他にあるから?
書類を揃えるのに手続きなどで1週間ほどかかるから?
先輩の1週間後の予定なんだっけ?
「何のために自分にこの業務を依頼したのか?」
⇒ 私しか、できないあるいは分からない手続きがあるから?
今後言われなくてもリストの書類を用意できるよう、練習も兼ねて?
先輩の手が回らなくて手伝ってほしいから?
2 相手に意図を確認する
意図の推測はあくまで自分なりです。
相手の意図がまったく分からない、もしくは自分の推測が合っているかは相手に直接確認することが一番です。
ただし、「練習も兼ねてるのでしょうか?」とストレートに聞いたり
相手が忙しそうにしている時にひとつひとつ意図を確かめるなどはしない方が賢明です。
こうした時は直接聞いてもいい内容なのか、遠まわしがいいのか、後でタイミングを見て聞いた方がいいか、他の人に相談してみた方がいいかなど、確認内容や相手との関係性、タイミングによって見極めることが必要です。
見極めはコツではなく、経験で磨くことができます。
3 意図に沿って、主体的に考え、動く
自分なりに意図を考え、確認することで、「1週間後に書類を揃える」と言っても取り組み方がまったく異なってきます。
「何のために1週間後までなのか?」
私の業務で優先順位の高いものが他にあるから?
⇒ 今日中に優先度の高いものを終わらせて、明日から書類準備に専念する
書類を揃えるのに手続きなどで1週間ほどかかるから?
⇒ 今すぐ書類の手続きをしよう。その間に自分で用意できる書類を作成しよう
先輩の1週間後の予定なんだっけ?
⇒ 出張に行くようだ。
じゃあ1~2日前までに用意をしていた方が確認してもらう時間ができるかな
「自分がない」を改善する際の注意点
例のような意図のやりとりで注意する点があります。
それは「相手が言わないから、やらなかった」と言った考え方です。
コミュニケーションや業務のやりとりで発生することがある相互の食い違い。
こうした食い違いがあったとき、
依頼側は「こんなことまで言わなくてもやってよ」と思いますし
受けた本人は「言われたことやったでしょ。言わないからやってないだけ」と思うでしょう。どちらが正しいかどうかは場合によって異なります。
やりとりの例を読みながら「ここまで意図を汲む必要はない」と思われたかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。
今回はコミュニケーションや業務連携の食い違いの改善がテーマではありません。
あくまで、「自分がない」と悩まれている人が改善することがテーマです。
もう一度「何のために」この記事を読んでいるのかを、確認してみましょう。
「自分がない」を改善することは
自分らしいキャリアを築けることにつながる
転職や退職、結婚など人生の節目のときがほとんどじゃないかな?
そんな時、普段から目的意識をもった行動が自然にできていると、慌てずに、周りに流されずに自分らしい進路の選択をすることができるんだよ。
少しずつ改善して、自分らしさを築いていけばいいんじゃないかな。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は自分がないと周りから評価されたり、ご自身で悩まれている方に向け、
日々の業務の中で目的意識をもつことの重要性をお伝えしました。
目的意識をもつためのキーワードはたったひとつだけ。
「何のために?」と頭の中で考えること。
その上で、以下の3つのコツを抑えることが大切です。
1 意図を推測する
2 相手に意図を確認する
3 意図に沿って、主体的に考え、動く
この3つのコツを押さえた考えや行動を日々実践することは、
自分らしいキャリアを築くことにつながります。
自分がないことへの改善と同時に、あなたらしいキャリアを築くために
お役立ていただけると幸いです。