自己管理

ストップ!しごとと家の往復。予期せぬ出来事を引き寄せる5つの方法

こんにちは!山キャリトレーナーの陽山雄一郎です。
今回は日々の生活を少しずつ充実したものに変えていくコツをご紹介します。

こんな方にオススメ!

・しごとと家の往復の日々がつまらない

・退屈な今の仕事を続けるか否かたまにふと考えてしまう

・自分の行動や生活パターンを変えたいけどきっかけややり方分からない

1.プランド・ハップンスタンス(計画された偶然)という考え方

これは予期せぬ出来事や偶然の出来事が起きる度に最善を尽くして対応し、
積み重ねることで、ご自身のキャリアを前向きに形成させていくという考え方です。
大小問わず、実際にご自身に「今」起こっている出来事を思い浮かべながら読みすすめて
みましょう。

2.偶然の出来事をプラスに変える。5つの方法

予期せぬ出来事をチャンスや好機に変えるためには5つのスキルが必要だと唱えています。この5つのスキルを知り、身につけることで、チャンスの感度を上げていきましょう。

ⅰ.好奇心

今、この状況であなたが新しく学べることはないでしょうか?
学びたいこと、学ばなければならないこと、できるようになりたいこと。
例えば今コロナ感染防止を機に、テレワーク(在宅勤務)やオンライン飲み会など
ビデオ通話の活用が一気に注目を浴びています。

これまでオンラインでのコミュニケーションに不慣れだった方は活用の仕方を学ぶ機会が
得られるのではないでしょうか。

また、物理的にひとりで働くことになるテレワークでは高いセルフマネジメント力
(自己管理能力)が問われます。こうした新しい環境での自己管理能力を20代のうちに
学び、身につけておけば、どのような仕事に携わることになったとしても、あなたの大きな財産になります。まさに今、新たな学びの機会を模索する絶好のチャンスと言えます。

ⅱ.持続性

「継続は力なり」と言われるように、続けることのメリットとして知識や技術が深まること、新たな出会いや価値観、人間性を高めることなどが挙げられます。
「大事なのは分かっているけど続かない」という方にはオススメの方法があります。

それはあなたが「すでに経験している作業の中から続けられそうな要素」を見つけ出す
方法です。
私が実際に相談を受けたことがあるAさんを例に挙げてみましょう。

Aさんはスマホゲームが大好きでした。
ゲームには様々なジャンルがありますが、Aさんはその中でもロールプレイングと
パズルゲームお気に入りです。(オレンジ)
それぞれのゲームには様々な「要素」があります(ブルー)この中でAさんにとって楽しみのひとつだったのが,ロールプレイングで敵やダンジョンに応じたパーティの編成をすることでした。魔法が弱い敵が多い場合は、魔法使いを。魔法と剣の力のバランスが求められるダンジョンでは能力が偏らないバランス型のパーティを組むといった風に、
それぞれのキャラの個性を引き立てることに楽しみをもっているそうです。

一方で、ご自身のこれまでの仕事や学生時代の活動を振り返ったとき、Aさんはチーム内で能力を発揮しきれていないメンバーの役割や配置を変えることで、その人が能力を発揮しやすい環境を作ることが得意だったそうです。
本人は特に気にしていなかった能力なのですが、周りからそれを評価されたことで、ご自身の強みとして今も磨き続けているそうです。このように「好き嫌いに関わらず、もうすでに経験していること」に含まれる作業を細かく分けることで、続けられそうな要素を見つけ出すことができるのです。続かない原因ではなく、楽しみや得意なこと、苦にならないことなどを基準に、続けられた要素に焦点を当てることで、自信とモチベーションを上げ、持続性を高めることができるのです。

ⅲ.柔軟性

山登りに例えてみます。山の中では1日の天気がコロコロと変わります。
天気を変えることはできません。もし、山登りの際中に雨が降ってきたら、
あなたはどのような行動をとりますか?

1 雨具を着る

2 木の下で雨宿りをする

3 安全そうなコースに変更する

1は体を冷やすことを軽減し、自身の体を守ることができます。2はその場で待つことで天候が変わる機会を伺うことができます。3はより安全なコースを選択することで危険度を軽減させることができます。

もしかするとこれ以外の行動を思いつく方がいるかもしれません。
しかし、どの行動をとったとしても共通していることがあります。

それは自分の行動を変えようとしていることです。

天気を変えることができないなら、自分が変わるしかないのです。
さて、山の天気を今の社会情勢やあなたのキャリアに置き換えてみましょう。
例えば今ならコロナによる健康被害と経済悪化により世界の天気は大嵐です。

あなたはどのような行動を選びますか?

ⅳ.楽観性

楽観性とはその機会に対して、前向きに行動するためのスイッチみたいなものです。

ご自身を前向きに変えることで(オレンジの状態で)、新しい機会に対するリスクを考え、「実行するのか、しないのか」を決断すれば良いのです。

もしあなたがどうしても楽観的になれないなら、簡単なやり方をひとつご紹介します。
それは、できないと思っていても楽観的な言葉をとりあえず口にすることです。

「できる」「運が良い」「楽勝!」などなど。

人間の脳は整合性をとりたがります。
できないと思っているのに「できる」となぜ自分は言葉にしたのだろう?
と脳がその矛盾を整合性がとれるよう「理由づけ」するのです。
つまり、脳ができる理由を勝手に考え始めるのです。

自粛ムードで中々外に遊びに出かけられない今の状況はあなたにとって
「運が良い」のです。
さて、つぶやいたあと、あなたの脳はどのような理由を探し出しましたか?

ⅴ.冒険心

リスクテイキングともいいます。
「行動することを恐れない」「リスクをとって行動」と言うと少し身構えてしまいそうですが、実はもうあなたはこの「冒険心」を学生から社会人になるという過程を通じて経験しているのです。
さらに「冒険心」は日常のあらゆる場面で少しずつ鍛えていくことができます。
なぜなら冒険心とはあなたが大小に関わらず経験したことのない行動を選ぶことで鍛えられるスキルだからです。
経験したことのない行動には必ず「リスク」が生じます。例を挙げてみましょう。

Aさんはいつも一人で外食する時、決まったファストフード店にしか行きません。

そのお店の大ファンだ!この味だから通っている!といったものではありません。
一人でも入りやすい雰囲気で値段の割に味も悪くないと分かっているから安心できるのです。
しかし、こうしたなんとなく流れ作業のように行ってしまう自分に嫌気がさしていました。そこで初めてひとりで立ち飲み屋に行ってみようと思いました。
お店の前に立ったとき「居心地悪かったらどうしよう」「いつもより高いお金払って気まずい思いをしたくないな・・」と不安と迷いが生じます。
しかし、せっかく来たし入ってみようと扉を開けると・・・。

ここで質問です。この例えの中で、Aさんが背負った「リスク」とはなんでしょうか?

それは「居心地が悪いかもしれないこと」と「いつもより高いお金を払って損した気分になる」可能性です。そのリスクを背負ってAさんは扉をあけました。つまり行動したのです。

結果として、その立ち飲み屋の居心地はあまりよくありませんでした。

しかし、自分の意思でリスクを背負って入ったことはAさんにとって「ちょっとした勇気」になりました。
その後、「一度だけ」という軽い気持ちをもって、いろんなお店に入ることを試みている内に、ひとりでお店に入ること自体に抵抗がなくなり、自分の居心地のよいお店を見つけることができました。
そして、いつの間にか常連になり、様々な飲み仲間ができたのです。このように「偶然の出来事」は自分の冒険心で引き寄せることもできるのです。

3.まとめ

いかがでしたか?

突然やってきた偶然の出来事は以下の5つのスキルを鍛えることで好機に変えていくことができます。

「好奇心」・・新しい学びの機会を模索する

「持続性」・・失敗しても努力し続ける

「柔軟性」・・姿勢や状況を変えることを積極的に取り入れる

「楽観性」・・新しい機会は実行でき、達成できるものと考える

「冒険心」・・結果がどうなる分からない場合でも行動することを恐れない

これらのスキルはすぐに身につけられるものではなく、日々の生活や仕事の中で意識し、
トレーニングすることで身につくものです。

このスキルを磨くことで、偶然の出来事をチャンスに変えていく可能性が高まります。

今起きているたくさんの出来事をチャンスに変えるための思考を今からクセづけていきましょう。

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