「人生に目的がない。何の目的もない俺の人生こんなんでいいのか?」
もし、こうしたお悩みを持たれている方がいたら、
ひとつだけ、質問です。
「今」。仕事や生活の中で何かを楽しんでいますか?
さて、今回の「山キャリ!」コラムはこの質問を頭の片すみに置きながらご覧下さい!
意外!?山登りの楽しみ方はなかなか被らない
先日「山キャリ!」のインタビュー企画(←詳しくはこちらのページ)で、
「山登りでの楽しみ」を山仲間に聞いたところ、おもしろいことが分かりました。
それは山を登る際の楽しみ方が人によって、全く異なることです。
いくつかご紹介したいと思います。
質問「あなたが山登りで楽しみにしていることはなんですか??」
- 「仲間と景色を共有すること」
- 「山頂からの景色を見ながらご飯を食べること」
- 「コミュニケーションが活発にできること」
- 「自分で考え行動できること、限界以上のことに挑戦し続けられること」
- 「下山後の温泉に入ること」
- 「自分の内面を汗をかきながら見つめられること」
などなど・・。
このように、人によって楽しみ方は十人十色のようでした。
さらにもうひとつ、面白いことが分かりました。
それは、それぞれの楽しみがなかった時の皆さんのモチベーションの変化です。
ある方はこれまでは友人とワイワイ喋りながら登ることを楽しみにされていたそうなのですが、ある時、ひとりで山に登ってみたことがあったそうです。
すると、誰とも喋らず、ただただ登ることに対して嫌気がさし、
「つまらない」「きつい」とネガティブな気持ちに陥りやすくなってしまったそうです。
反対に、友人とワイワイ喋って登った時は、体力のキツさはあっても、気持ちは常に前向きで、気づいたら目標の山頂についたことが多かったそうです。
このように、その人にとって楽しみのない山登りは、ただしんどいだけで終わる場合が多いことが皆さんの体験談を通して分かりました。
今、感じている楽しみに気づいてみよう
前述のように、今回インタビューに答えてくれた人たちはそれぞれ楽しみ方が異なります。
しかし、共通していることは山登りを楽しもうとしていること、
そして、その楽しみ方は目的を考えることからではなく、純粋にやってみたいと思うきっかけと行動から始まるものでした。
ではキャリア、つまり人生ではどうでしょうか?
幼稚園や小学生の頃、私たちはとにかく「遊んでいた」はずです。
おにごっこをして楽しくなかったらお絵描きを、お絵描きが楽しくなかったら砂場遊びを。
目的なんて難しいことは考えずに、とにかく行動して、体験をして、
その時その時の自分だけの楽しみ方を発見してきました。
何かを楽しむことは今を充実させること、その充実感が続いていくとやがて、
「目的」へと変わっていくこともあるのではないでしょうか。
そこで冒頭の質問です。
あなたは「今」。仕事や生活の中で何かを楽しんでいますか?
本来、楽しむことの定義や基準はありません。
その人が心から「楽しんでいる!」と思うのなら、特に確認する必要もないのです。
しかし、もし「聞かれると・・ちょっと分からない」と曖昧な場合は
以下の3つのポイントを仕事や暮らしに当てはめて、いちど確認してみてください。
パッと答えても、ゆっくり考えても大丈夫。
あなたのペースで素直な気持ちを確認してみましょう。
1 受身でなく自主的に行っているか
※きっかけは周りに触発されてでも指示でもなんでも良い
2 集中しているか
※時間があっという間に過ぎてしまうような感覚があるか
3 罪悪感がないか
※例えばスマホゲームに没頭して、「ああ・・無駄な時間使ってしまった」
と思うようならそれは楽しんでいない
以上の3つを確認したとき、もし、当てはまることがなければ、
人生の目的を探すことよりも、楽しみを増やすための行動をとることの方が今のあなたにとっては優先度が高いのかもしれませんね。
ただし、前述したように「楽しさ」の基準は本来定義されるものではありません。
当てはまらないから全く楽しんでいない、充実していないということではないので、
参考程度にしてくださいね。
まとめ
山登りでも人生でも、楽しみ方はそれぞれ違います。
しかし、「楽しみたい」「充実感をもって暮らしたい」と前向きに思うことは
全ての人に言える共通した価値観なのではないでしょうか。
仕事や生活において、業務や生き方の目印として「目的」や「目標」を持つことは
大切です。けれど、それ見つけ出すことに囚われ、悩んでいるのなら、
それは前向きな状態とは言えないのかもしれません。
人生の目的がないと悩むあなたにオススメすることは目的探しよりも、
今を楽しみ、充実感を得る行動をとることです。
まずは今を楽しむことに目を向けてみませんか?